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皮膚科外来
湿疹、かぶれ、水虫、イボ、ニキビなどの皮膚の一般診療から、皮膚のできものの手術、シミ・シワや脱毛症に対する自費治療と幅広く診療します。足の診療にも力を入れており、足の浮腫み、痒み、赤くて痛い皮疹、潰瘍でお悩みの方はご相談ください。皮膚症状の原因が血管にあることがあり、侵襲のない超音波検査で血管を診察し、必要に応じて外科と連携して治療します。下肢静脈瘤の治療、タコ・ウオノメや、ガサガサした踵のケア、巻き爪の矯正も行っています。
筋野 和代
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
専門
皮膚科全般、下肢静脈瘤
略歴
- 2005年
- 香川大学医学部卒業
- 2005年
- 東京歯科大学市川総合病院 研修医
- 2006年
- 慶應義塾大学病院 研修医
- 2007年
- 慶應義塾大学病院 皮膚科専修医
- 2008年
- 国立病院機構東京医療センター 皮膚科勤務
- 2011年
- 練馬総合病院 皮膚科勤務
- 2015年
- 米国ロックフェラー大学皮膚科 客員研究員
- 2016年
- 慶應義塾大学病院 皮膚科非常勤助教
所属学会
日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本脈管学会、日本静脈学会
主な診療
湿疹
かゆくて、赤くなり、かさかさしたり、小さな水疱やぶつぶつができるなどの多彩な症状を呈します。皮膚のバリア機能が弱まり外からの刺激に反応している状態です。原因は様々で、衣服などによる刺激や、ダニ・ハウスダストなどに対するアレルギー反応、常用している薬が原因である場合もあります。
【治療】
赤みやぶつぶつ、ざらざらを伴う場合は、かゆみや炎症を抑える外用薬を使用します。
症状を悪化させている原因があれば、それを取り除くことが大切です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す状態のことをいいます。左右対称に湿疹をみとめることが特徴です。
家族歴や既往歴に、アレルギー疾患があることが多いです。血液検査で、おおまかなアレルギーの体質の有無を調べることができます。
【治療】
治療の3本柱は、①薬物療法、②保湿などのスキンケア、③悪化因子の検索と対策です。
湿疹ができやすいという体質自体を改善することは、なかなか難しいのですが、痒みで日常生活に支障をきたすことのない状態を保つことを目標として治療します。薬物療法の基本は外用治療です。ステロイド外用剤や非ステロイド外用剤(プロトピック軟膏、コレクチム軟膏)など、症状の程度や背景などを考慮して薬を選択します。痒みを抑えるために抗アレルギー剤の内服を併用することもあります。
皮膚搔痒症
見た目はあまり変化がないにもかかわらず、全身の皮膚のいろいろなところがかゆくなることがあります。腎臓、肝臓、糖尿病や血液疾患などの病気が原因になることもあります。
【治療】
保湿剤をベースに、症状に合わせて治療法を選択します。痒みが起こるメカニズムは十分には解明されておらず、痒みを改善させるのは容易でないことも多いです。内科的な病気がみつかった場合は、内科と連携して治療にあたります。
じんましん
じんましんの7割は、原因がはっきりしないといわれます。原因が明らかなタイプのじんましんには、食物アレルギー、寒冷性、物理性、コリン性(汗をかく際に出現するチクチクとした症状を呈する)、薬剤性などがあります。
【治療】
抗アレルギー剤の内服が基本です。症状が数年と長期にわたる方もいますが、長い目でみると徐々におさまっていくことが多いので、気長に治療を続けることが大切です。
原因がはっきりしているタイプは内服治療の効果が少ないことがあり、原因を避けることが大切です。
虫刺され
虫に刺されてすぐよりも翌日以降に腫れて痒みや炎症が増してくる場合もあります。かゆくて掻き壊すと、とびひになったり、硬いしこり(結節性痒疹)になって治りにくくなる場合があります。
【治療】
早めに短期間強めのステロイド剤を外用し治療することをおすすめしています。
水虫(足・爪)
日本人の5人に1人が足水虫、10人に1人が爪水虫と言われ、とてもありふれた病気です。
水虫とは、真菌(カビの類)が皮膚や爪に感染した病気のことです。
水虫と似たような症状を呈する皮膚疾患はたくさんあります。顕微鏡検査を行って正確に診断をつけてから、治療を開始することが大切です。
足の水虫
皮膚がめくれる、じゅくじゅくする、小さな水疱ができる、皮膚が分厚くなるなど、様々な症状があり、痒みがあることもあれば、ないこともあります。爪水虫を誘発することがあります。
【治療】
指の間から足底全体に外用抗真菌薬を塗り残しなく塗ります。数週間で外用薬の効果が現れますが、症状がなくなっても再発しやすいので、3カ月程度は塗り続けて下さい。
爪の水虫
爪が白くなって肥厚します。爪の水虫の多くは足水虫から続発しています。
【治療】
治療は、①経口抗真菌薬の内服療法、②抗真菌薬の外用、③爪の白濁部の除去 があります。
症状や患者さまの状態に合わせて総合的に判断し、患者さまと相談して治療法を選択します。水虫の内服薬は肝臓や腎臓に負担を与える場合もあり、内服期間中は定期的に採血を行います。また、併用注意薬、併用禁忌薬がある治療薬もあります。内服している薬がある方はお知らせください。
ヘルペス
ヘルペスウイルスが原因で、小さな水ぶくれが集まって炎症を起こした状態です。
帯状疱疹
身体の左右どちらかに刺すような痛みと、赤い斑点、小さな水ぶくれが帯状に現れます。
予防接種も行っております。ご希望の方は事前にお電話でご予約をお願い致します。
【治療】
早期に治療を開始することが大切で、帯状疱疹後神経痛が残りにくくなります。
抗ウイルス薬を1週間内服します。
単純疱疹(単純ヘルペス)
皮膚や粘膜に小さな水疱やただれを起こします。口唇、目、性器など、体中様々なところにできることがあります。
【治療】
早期に治療を開始することが大切です。再発しやすい方もいます。
抗ウイルス薬を5日間内服します。
ニキビ
ニキビは症状を繰り返すことが多く、炎症の強い時期には積極的な治療を、炎症が軽快してからは良い状態を維持するための治療を気長に続けることが大切です。毛穴のつまりを改善させることが根本的な治療につながります。
【治療】
炎症の強い赤ニキビには抗生剤の内服や外用を行います。早く炎症をひかせるニキビ注射も行っています。膿をもっている場合は小さな針で穴を開けて膿を出すこともあります。
炎症を伴わない白ニキビには、ディフェリンゲルなど抗生物質を含まない毛穴のつまりを改善させる薬を外用します。ニキビの種類や症状の程度に合わせて、治療を選択します。漢方薬やビタミン剤の内服の併用をすることもあります。保険治療で効果を感じられない方には自費治療でケミカルピーリングの併用もおすすめしています。毎日の洗顔・スキンケアやお化粧する際に、毛穴をつまらせることをしていないか、日常生活をふりかえることも大切です。
うおのめ・たこ
足にできる硬い皮膚病変で、歩くときに激しい痛みを感じることがあります。一定の部位に繰り返し刺激が加わり、角質が分厚くなることが原因です。靴が合っていない場合や、骨の異常で足が変形している場合、また歩行の仕方などにより症状を繰り返しやすくなります。
【治療】
盛り上がっている角層部分を削ります。芯がある場合は、スピール膏を貼って来て頂き、軟らかくしてからハサミで切除します。病変部が頑固な場合は、自宅で尿素剤を外用して来て頂き、軟らかくしてから処置を行います。
巻き爪・陥入爪
巻き爪は両側縁に向かって深く湾曲した状態です。爪が皮膚にくいこんで炎症を起こして赤く腫れて痛みを伴った状態が陥入爪です。
【治療】
爪がくいこんで生じた傷から細菌感染している場合は、抗生剤の内服治療をします。爪が皮膚に刺さって痛みが強い場合は、必要に応じてくいこんだ部位の爪を切除します。
爪が巻いていて炎症を繰り返す方や、整容的に気になる方には、ご希望により自費で矯正治療を行っています。
かかとのがさがさ
角質がたまることや、角質層の乾燥などにより起こります。
【治療】
尿素剤を含有したケラチナミン軟膏や、サリチル酸ワセリンなどの角質を柔らかくする外用剤を使用します。頑固な踵のがさがさには、自費治療でかかとのケミカルピーリングも行っています。
脱毛症
なんらかの原因で抜ける毛が多くなる状態のことです。病因はさまざまです。
皮膚科を受診される方は、円形脱毛症、男性型脱毛症(AGA)、女性型脱毛症が多いです。
出産、心理的・身体的な様々なストレス、薬剤、内分泌異常、急性熱性疾患などが誘因で一過性に脱毛することもありますが、その場合は自然に軽快します。
円形脱毛症
自覚症状が特になく、頭にコインのような丸い脱毛斑が生じる疾患です。1カ所だけのこともあれば複数の部位にできることもあります。自分の毛を攻撃する自己免疫反応が誘因と考えられています。まれに、膠原病や甲状腺疾患が原因の方もいます。疲れやすい、微熱があるなどの全身症状がある場合はお伝えください。必要に応じて血液検査をおこないます。
【治療】
単発の脱毛斑や、複数カ所であっても融合傾向を認めない脱毛斑では、ステロイドの外用や注射が効果的です。脱毛が急速に進行している場合は、ステロイド内服療法が有効なこともあります。
男性型脱毛症(AGA)
男性ホルモンの影響で毛の生えかわり(毛周期)が早くなり、毛包が十分に大きくなる前に毛が抜けることを繰り返した結果、毛包が小さくなることが原因です。
【治療】
自費治療で、プロペシア®、ザガーロ®の内服があります。両方とも、男性ホルモンが体内で強く働くための経路を阻害する飲み薬です。プロペシアは1つの経路を、ザガーロは2つの経路を阻害します。両者ともAGAへの高い効果が示されていますが、生え際が脱毛するM型のAGAでは、ザガーロ®の方がいくらか効果を高いです。副作用に、両者とも性欲減退と精子数減少が報告されています。治療効果や副作用に程度は、個人差がありますが、脱毛症状がかなり改善する方もいます。
女性型脱毛症
女性型の脱毛症は、原因や病態が十分には解明されておらず、他の脱毛症と比べて治療が難しいといわれています。一般的にゆっくりと進行し、境界明瞭な脱毛部位や生え際の後退を呈さず、頭全体の髪の毛の密度が減少することが多いです。症状の程度はさまざまですが、一生涯のうち、半分の女性に薄毛の症状がでるといわれます。
【治療】
膠原病や慢性甲状腺炎などの全身性疾患が隠れている場合や、貧血、急激なダイエット、常用薬が原因となっていることもあります。必要に応じて血液検査を行い、脱毛症の原因がないか調べます。ミノキシジル溶液の外用やパントガール※の内服で症状が改善する方もいます。
※女性の薄毛治療で、世界で初めて認可をうけた治療薬です。髪の成長に必要な、ケラチン・パントテン酸カルシウム、シスチン、ビタミン群といった成分が配合されています。副作用の報告がなく、安全性の高い薬です。
皮膚のできもの(いぼ・ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)
皮膚のできものが気になる場合はご相談ください。
【治療】
ご希望がありましたら、手術で切除します。手術の翌日に傷の確認をして消毒をします。抜糸は1~2週後にします。いぼの種類によっては、切らずに液体窒素で治療します。
けが(外傷)
転倒など急な怪我の際は、お電話で状況をお知らせ下さい。
【治療】
擦り傷には軟膏の外用、傷が開いている場合は傷を縫い合わせます。
野外での外傷の際は、症状の程度・状況によって、破傷風のワクチンをおすすめする場合があります。
ケロイド・肥厚性瘢痕
ケロイド・肥厚性瘢痕となるきっかけは傷ですが、原因は明らかではなく体質的な要素が強いといわれています。傷が治る際、通常は一時的に炎症が起きても後に引いていき、色素沈着が起きても時間をかけて目立たなくなります。ケロイドや肥厚性瘢痕の場合は、いったん治まった傷が1~2カ月後に赤く盛り上がったり、みみず腫れのようになったりします。
【治療】
ステロイド含有テープの貼付や、ステロイド局所注射を行います。
アレルギー検査
花粉症やハウスダストアレルギー、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、ご心配で血液検査を希望される方はお気軽にご相談ください。ご自身で調べたい項目が決まっている方はお知らせください。網羅的にアレルギーの有無を知りたい方には、View 39※をおすすめしています。血液検査で、おおまかなアレルギーの傾向を知ることができます。
実際に食べてはいけない食物を正確に診断するためには、食物経口付加試験が必要です。食物経口付加試験が必要な患者さまには、アレルギー専門科をご紹介いたします。
※39種類のアレルゲンを調べられる検査です。
多汗症
全身の汗が増加する全身性多汗症、手のひらや腋窩(ワキの下)など身体の一部に汗が増加する局所性多汗症があります。原因には内分泌代謝異常や神経疾患など他の病気に合併するものと、原因のわからない原発性のものがあります。
【治療】
手 | 塩化アルミニウム外用 |
---|---|
腋窩 | エクロックゲル外用、ボトックス注射(保険診療) |
顔面・頭 | プロバンサイン※(抗コリン薬)の内服治療(保険治療) ※口渇や便秘などの副作用がでることがあります。 |
シミ・シワ
肝斑・そばかす・老人性色素斑など、シミにもいろいろなタイプがあります。
お気軽にご相談ください。
【治療】
自費治療になります。
ビタミン剤やトラネキサム酸の内服治療、トレチノイン、ハイドロキノン、ビタミンC溶液の外用治療をしています。
その他
機能性化粧品
敏感肌の方にも使用できるものから、効果をしっかり感じたい方まで、患者さまにあった化粧品類をご紹介いたします。ご興味がある方はお気軽にご相談ください。
当院での取り扱い製品:ノブ・L/W、セルニュー、ゼオスキン
ケミカルピーリング
顔・胸・背中など、ニキビが気になる部位やアンチエイジング目的、肘・膝・踵のがさがさが気になる部位に、ケミカルピーリングを行っています。(自費治療)
踵ケア
外用だけではよくならない頑固な踵のかさつきに、フットバス後に余分な角質を削り、ケミカルピーリングをします。
注射
プラセンタ注射やビタミン注射を行っております。初めての方は医師の診察が必要となります。2回目より注射のみでの来院が可能です。(自費治療)
ピアス
耳たぶに一か所から穴あけ可能です。当院では4種類デザインを用意しております。(自費治療)
自費診療料金表(税込み)
プラセンタ注射(初) | ラエンネック1A(1ml)1,100円 メルスモン1A(1ml)1,650円、2A:3,300円 |
---|---|
ビタミン注射(初) | アリナミンFのみ/アスコルビン酸のみ550円 アリナミンF+アスコルビン酸650円 アリナミンF+アスコルビン酸+グルコース800円 |
プラセンタ内服 | ポーサイン13,200円 |
ピアス(診) | 一か所につき3,500円、ご希望で消毒薬800円 |
5%ハイドロキノン(診) | 1,500円 |
0.05%トレチノイン(診) | 2,000円 |
10%ビタミンC誘導体ローション | 2,500円 |
アスタキサンチン | 6,500円 |
ケミカルピーリング(初)
部位 | ||
---|---|---|
かかと | 足浴・削り・保湿 | 2,500円 |
ケミカルピーリング | 2,500円 | |
顔 | 3,500円 | |
背中 | 半面 | 7,000円 |
全面 | 14,000円 | |
デコルテ | 3,500円 | |
お尻 | 9,000円 |
※内容により診察が必要なものがございます。その際、別途診察料がかかります。
(初)…初回のみ診察が必要です。
(診)…原則、毎回診察が必要なものです。
無印 …診察なしでご購入いただけるものです。
検査
顕微鏡検査
表面の皮膚の一部(角層)を採取して顕微鏡で観察し、真菌(カビ)やダニ(疥癬の原因)の有無を確認します。足水虫や爪水虫、疥癬がわかります。
ダーモスコピー検査
ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の鑑別に有用です。その他の皮膚癌の診断にも役立ちます。皮膚の少し深く(真皮)まで観察します。ほくろ、皮膚癌(悪性黒色腫など)、脂漏性角化症などの診断ができます。
超音波エコー検査
皮膚の下のできもの(粉瘤、脂肪腫などの皮下腫瘍)を診察します。
足の浮腫み、痒み、赤くて痛い皮疹、潰瘍で、静脈が原因のことがあり、血栓や下肢静脈瘤の有無を診察します。
治療の種類
手術
いぼ、粉瘤、脂肪腫など
▽皮膚切開
膿をもった粉瘤など、メスで一部切開して膿を出します。
圧出療法
膿んだにきび、はい瘤腫など
注射針の先で小さな穴をあけてピンセットで内容物を取り出します。
鶏眼・胼胝削り
うおのめ、たこ
硬くなった皮膚をカミソリで削ったり、はさみで切ります。
ケナコルト局注(注射)
円形脱毛症、ケロイド、痒疹、炎症のつよいニキビなど
液体窒素療法
いぼの冷凍凝固、脂漏性角化症、尖圭コンジローマなど